11/17 名曲喫茶『ライオン』

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17日の月曜日、あなん部長と渋谷に行って来ました。


高速バスで東京へ。

映画『天国はまだ遠く』のロケ地ツアーに部長と行くので、予習を兼ねての映画鑑賞です。

まだバスが浜松市内を走っている時、部長が昔住んでいたマンションの前を通り、それを2人で懐かしんでいると
「あの部屋…居たんだよね…」
と驚愕の事実を話し始めたので、怖くなるマッツー。
…れれれれれ霊!!!
部長…あなたよく5年も住んでいましたね…。
しかし霊感が全くない私は、当時の部長の家に行っても何も感じませんでした。
「あの頃、マツコさん家に泊まった時はホントによく眠れたよ…」
ヒィー!!引っ越しして良かったネ!!!

高速バスの窓から見える山々の紅葉を眺めたり、寝たり起きたりで渋谷に着き、映画の時間迄暇潰し。

久し振りに109の中でも入ってみるかと、上から下迄くまなく巡りつつ、何も買わない30代独身女2人。
ブーツが欲しいと言って物色しては「高い」を連発する部長に「靴流通センターに行け!」と、彼女の買い物に付き合ったカップルの男みたいになるマツ。

109を出て道玄坂を少し上り、何やらカメラマンが撮影をしている道頓堀劇場前を通って『名曲喫茶 ライオン』へ。

一度行ってみたかった、昭和元年創業の歴史ある喫茶店。
ドキドキしながら重い扉を開けると、暗い店内の奥には壁一面のスピーカー。
椅子は全てスピーカー方向へ向けられていて、まるで教会の様です。
そして厳かに流れるクラシック。
2階へ案内され、下が見渡せる向かい合わせの席に座ってみました。

部長はレモネード、私は抹茶フロートを注文。
フロートのアイスクリームは、子供の頃に食べた懐かしい味。

丁度定時コンサートの時間になり、この日の曲目はバッハの無伴奏パルティータ 第3番 ホ長調、無伴奏ソナタ 第2番 イ短調、無伴奏パルティータ 第2番 ニ短調(ヴァイオリン/和波孝禧)。
ヴァイオリンの音色をボヘーッと聴きながら、私と部長は静かにジュースを啜り、たまにポソリポソリと会話をし、騒がしい渋谷の街中で、穏やかな時間を過ごしたのでありました。

ボヘーッとしながら
「この2階席で俊司くんが独り深く椅子に沈み込み、お腹の上で手を組んで、テーブルの上のコーヒーの黒い色をじっと見つめながら苦悩の表情を浮かべていたら…絵になるだろうなあ〜」
と思い、その後には
「きっとピース又吉氏はAGEAGEライブ前には独りここへ来て、純文学を読みながら精神統一をしているんだろう」
とも思い、もしそんな又吉氏をここで見つけたら、絶対幽霊と見紛う自信があるなあ〜と、シミジミ思ったりも。

「次に来る時は文庫本を持って来て寝るか」
と言ってお店を出た後は
「ちょっと道頓堀劇場の中を覗いてみよう」
と“本日休業”の貼り紙がしてある、道劇の開かない自動ドアにオデコをつける私達。
すると、暗い玄関のフロアに“○○××さんへ”と書かれた手紙が投げ入れてありました。
ファンが書いた励ましの手紙でしょうか。

初ストリップ観劇の次の週に摘発とはビックリしましたが、パンツを脱がない方が犯罪だと思うこの産業。


あの看板にネオンが点いていないのは何だか寂しいもので、また踊り子さん達の美しく華麗な舞を観たいです。


(ラフブロ『ろくでもない思いつき』より転載)



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