11/7 新宿 花園神社『酉の市』と『見世物小屋』

カテゴリー │神社・仏閣東京

酉の市話つづき。


新宿ゴールデン街を通って花園神社へ。



何とも賑やかな光景です。

「花園神社ってこんなに広かったかな」と思う程の出店の数に、どこを歩いても人、人、人の波。
熊手を買った人達への手締めが至る所で行われていて、年の瀬気分を味わいました。


余りの人出に御参りは諦めて、早速見世物小屋へ。


迷路のように続く出店の中を探し回り、やっと見つけた見世物小屋は、怪しい雰囲気ムンムン!

入口で口上を一通り聴き、太鼓が鳴り響く中、いざ異界へ!!


中へ入ると、小雪太夫さんの出番からでした。
2巡目だった様で、既に絶命している頭の取れた蛇を手に取り、胴体に舌を這わせた後、ブチブチと音を立てながら喰いちぎり、モグモグと食べる小雪さん。
靖国神社のみたままつりで観た時のインパクトから変わらずの衝撃的光景です。

蛇を食べ終わった後、オモチャの蛇を観客に投げ入れるパフォーマンスも同じくで、慌てふためくお客さん達を見て笑ってしまいました。

小雪さんの後は、アマゾネスぴょん子ちゃんの炎喰いパフォーマンス。
豹柄のワンピースに、長い巻き髪というギャル的な出で立ちに、可愛らしい笑顔。
派手なキャラでありつつ、一言も喋らないという設定が面白いなあと思っていたら、自分の出番が終わったら喋るぴょん子ちゃん。
喋るんかーーーーーーーーーーい!!
しかも、ステージ裏からヒョッコリ顔を出し、口上役のお姐さんにボソッと
「マニキュアが…」
マニキュアがどうしたーーーーー!?
そんな所も憎めなくって、可愛いです。

続いて、小雪太夫さん、ぴょん子ちゃんのお師匠・お峰太夫さんのロウ喰い芸と、お客さんに届きそうな位の大火炎放射芸。

凄まじいの一言です。

この道50年と言われるお峰さんは、長い黒髪に白塗りの濃いお化粧、白装束姿と、正に異界の方と言っても良い位、謎の雰囲気を醸し出しています。
それでいて、ガラスを通り抜ける蛇という演目で出された小道具の説明で、口上のお姐さんに
「このドラえもんの絵はね、お峰さんが描いたの」
と言われていたり、空の箱の中から大蛇が登場という演目では、ぬいぐるみの蛇を首に巻いて箱から飛び出してくるオチャメな面も。
夏の小雪さんに続き、すっかりお峰さんのファンになってしまいました。

後半、
「なんだー、大蛇ってぬいぐるみかー」
と思っていた所、奥から本物の大蛇が現れた時にはビックリしました。

これが見世物小屋の醍醐味!?

“花子ちゃん”と呼ばれていた巨大ニシキヘビ、物凄い迫力です。
触っても良いというお触れに
「触りに行こう!」
と、すーやんさんとステージ前迄行き、ツルツルスベスベの低体温肌を堪能。
更に、脱皮した花子ちゃんの抜け殻をぴょん子ちゃんが配ってくれるというので、私達もわいのわいのと群がりました。
抜け殻をくれたぴょん子ちゃん。
「ぴょん子ちゃん有難うー!!」
と言ったら、こちらを向いてニコッと笑ってくれたのが嬉しかったです。


「御利益、御利益」と、お財布の中に花子ちゃんの抜け殻を入れた我々は、大満足で出口へ向かい、現世に戻ったのでありました。

今や日本で唯一となってしまったこの見世物小屋。
小雪太夫さんとアマゾネスぴょん子ちゃん以外は、殆ど御年輩の方々なのですが、年輩の女性の方々の口上が凄いのです!
見終わった後も、表で口上だけを暫く聞いていた程。
「あのー」も「えーと」も出て来ない、威勢の良い、流れる様な口上に聴き惚れました。
出口でお代を受け取っていた方もマイクの口上をしていて、
「15日に動物の講習会があってね、大変なのよ」
などと合間にボヤいていたりして、面白かったです。
私達が観た回では観られなかったのですが、犬を使った演目もある様で、入口ではゲージに入って寝ている犬がいました。
小雪太夫さんの、鼻から口に鎖を通してバケツを持ち上げる芸も私達の回では観られず。
いつかまた観られる時があればいいのですが。

見世物小屋や、ストリップにすんなりハマるメンタリティは、やはり小沢昭一的こころの心を持っているからかな…と思いつつ、立ちっぱなしで痛めた腰をさすって再び出店の迷路に戻り、寝不足と疲れと興奮の中で、楽しそうにお酒を飲む人達を眺めながら歩いていたら、目に入る光景が全て写真の様に止まって見えて、とても不思議な感じでした。

そして、無理矢理お誘いしてしまいましたが、すーやんさんも楽しんで頂けて、本当に良かったです。
お付き合い、有難うございました!!
すーやんさんの
「ぴょん子ちゃん、桜塚やっくんに似てたね」
と言うセリフに、膝ならぬ、腰を叩く私。
確かに!


最後は、新宿駅前の憩いスポット『カフェ・ド・ボア』にて、足を休めてから帰りました。


花子ちゃんの抜け殻にあやかりたい、巳年の貧乏人の1日・おわり。


(ラフブロ『ろくでもない思いつき』より転載)



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