11/3 『立川談春独演会 浜松公演』浜松市福祉交流センター

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3日の水曜日、浜松市福祉交流センターへ『立川談春独演会 浜松公演』を観に行きました。


談春さんといえば、私の中では、小6から中1に掛けて観ていた『平成名物TV ヨタロー』と、競艇が占めています。
以前、蒲郡競艇で御見掛けした時には興奮したものでした。


中学生当時、『ヨタロー』で若手落語さん達の面白さにハマッたものの、身に染み付いたものは、隠語と下ネタとブラックジョークで、古典落語は、子供向けの落語の本を読む位。

大人になった現在は、ビッグコミックオリジナルで連載している『どうらく息子』の影響で、新たに落語に興味を持ち始めている所でして、今回の独演会は、とても良いタイミングでした。



●粗忽の使者
・仲入り
●妾馬


御弟子さんの前座は無く、談春さんの登場。
マクラは、浜松といえばの競艇場のお話から、蛭子さんに、まっさん(さだまさし)、私の好きな人達のエピソードが聴けてニヤニヤしてしまいました。


「そそっかしいという言葉はいいよね。人を傷付けなくて」と、そそっかしい前原大臣の話などに持って行き、『粗忽の使者』です。
仲入りがあって『妾馬』。
『妾馬』は、八五郎が“後の…”という、『粗忽の使者』に繋がるサゲに心温まりました。

本当に面白かった!行って良かったです。

粗忽者が出て来る落語が好きなので、『粗忽の使者』は最後迄楽しく観られて、『妾馬』は、マクラで話された
“歳を取ったというのは、自分自身ではなかなか実感出来ないものだけど、親を見ると『老い』というものに気付く”
といったくだりで、早くも胸が詰まる思いに。
八五郎のキャラクターは、談春さんのカラーに似合っていて、汗を拭きつつ演じる姿に、後半は、私も周りも皆、静かに涙を拭っていました。

マクラで談志師匠の事を話される時の穏やかな声や、御殿様の声色、おっかさんの話が出て来る迄のドキドキ感など、印象に残っている所が沢山あって、今でも思い出しては「ふふっ」としてしまいます。

談春さんの色々な落語をもっと聴きたいと思いましたし、他の方々の落語も聴きたいと思いました。
良い時間を過ごせて、大満足の2時間半でありました。


公演後、物販で写真集を購入すると、談春さんから直接手渡しをして頂けるというので、ワクワク購入。
物販に立つ談春さんは、師匠の貫禄!
当然ながら、競艇場で御見掛けする姿とは全く違います。

写真集を受け取る時、中学生の頃に『ヨタロー』を毎週観ていて大好きだったという事と、今日の独演会が大変楽しかった事を緊張しながら告白しました。
握手もして頂けたのですが、大きく暖かい手に感激!
談春さんは、
「さっきもその話してたのよ。もう20年前だよ〜!変わった中学生だねえ〜」
と!
さっきも!うわー!その御話が聞きたかったです!!

毎週土曜は、『イカ天』と『ヨタロー』を観てから寝る子供でした。そして確かに、同級生に
「『ヨタロー』観てる?」
と訊いても、誰も「観てる」と言ってくれた子は居ませんでした。
鈴木みそ先生の『あんたっちゃぶる』で、うっかりちゃっかりがネタにされていたのも懐かしい話ですが、置いといて。


談春さんと、見守っていたスタッフの方々に深々と御礼をし、福祉交流センターを出ました。
外は寒かったですが、心はホカホカ。
嬉しく楽しい良い気分で
「友達に会ってこの気持ちを伝えたい!」
と、あなんさんにメールをするマツでありました。



帰宅後、写真集も観ました。
ビシッと高座に上がる姿の写真や、声が聞こえてくる様な高座中の写真、楽屋での楽しそうな様子など、沢山の写真がありましたが、その中で目を惹かれたは、やはり談志師匠と御一緒の写真です。
楽屋で談志師匠を見つめる談春さんの表情、心配そうにも見えますし、嬉しそうにも見えますし、子供の様な、他の写真には無い何ともいえない表情をされていて、ずっと眺めてしまいました。

そして、あまりハードカバーの本を買わないので、なんとなく読んでいなかった『赤めだか』もこの機会に購入して、まんまとハマりました。
夜中に泣きながらの一気読み。面白かったです。
志らくさん側からの視点も気になるので、『雨ン中の、らくだ』も読もうと思います。
既に、志らくさんのWEB連載の朝寝坊のらくさんの話で泣いた事があるので、覚悟して読まねばです。


開場してから配られたチラシを見たら、来週はクリエートに志らくさんが来られると書かれていたので、もっと早く知っていたら…!と悔しい思いをしました。
地元でも落語会は盛んな様なので、足を運んでみようと思います。

落語を体感するのは、こんなにも心地良いとは!

今月は、『とよはしまちなかスロータウン映画祭2010』の『落語娘』上映会&柳家喬太郎独演会に行く事は決まっているので、益々楽しみになりました。


あなん部長と会ってからの話につづく。


(ラフブロ『ろくでもない思いつき』より転載)



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