9/2 神秘のユートピア『熱海秘宝館』

濱マツコ

2010年09月16日 04:33

熱海話つづき。




熱海到着から3時間後、我々は『熱海秘宝館』に入館していました。

私は10年程前に1回来た事がありましたが、あなん尚子部長は初秘宝館。

「脱力系テーマパークを是非御堪能あれ」と心の中で思いながら、部長を招き入れる私。


どんな展示物があるかを御紹介致します。
【秘宝館ホームページより】
1.白ヘビ神社
2.おみくじ堂
3.吉原芸者
4.浮世絵コーナー
5.四十八手フィギュア
6.コレクション
7.クジラの性器
8.シーサイドマンション秘宝館
9.ベリーダンサー
10.マル秘3D
11.幻想ミラー
12.飛び出すヒップ
13.モンロー
14.変身画廊
15.海辺の恋人
16.熱海の貴婦人
17.貫一お宮
18.熱海の花火
19.温泉芸者
20.新説浦島太郎
21.フレンチポンポン
22.恵比寿鯛釣り
23.おサスリ弁天
24.珍木馬
25.ラブラブサイクリング
26.コスモロード
27.びっくり
28.エアロビ
29.色道十二官
30.あなた好みのパートナー
31.珍説一寸法師
・ゲームコーナー
・売店

タイトルだけでは何が何だかという感じですが、とにかく、ありとあらゆる物が昭和です。
3Dと書かれている物も、昔の3Dなので、懐かしさで胸がイッパイ。

『マル秘3D』の古さは、小学校から帰って来て、TVを点けたら2時間ドラマの再放送のエロいシーンが流れていたあの感じを今感じる…という感覚です。

『おみくじ堂』は、機械仕掛けの巫女さんのお人形が、境内からコチラ側におみくじを運んで来てくれます。
おみくじを出した後にクルッと後ろを向いて帰って行くのですが、それが貧ぼっちゃま宜しくお尻丸出しという「フハッ!」と笑うしか無い面白コーナーです。
しかも、おみくじは“四十八手おみくじ”と書かれていて、内容は、ただただエロし!

『モンロー』は、マリリンモンロー風のお人形の前にあるハンドルをぐるぐる回すと、モンローのスカートが捲れ上がる仕掛け。
『海辺の恋人』は、ガラスの向こうにビーチパラソルの下で休むリアルサイズな女性の人形が。
上は水着だったかビーチっぽいシャツを着ていましたが、何故か下は何も着けていない大股開き。その上をタオルが覆っています。
壁のボタンを押しますと、近くに居た蟹の人形が、ハサミで少しずつタオルを動かすのです。
しかし!後ちょっとで“こんちつは”(リスペクトBYオードリー若林正恭氏)するのに、蟹がこんちつ迄タオルを動かしてくれません!!!
蟹!!何ともどかしい!
と、いいつつも、少々ビラビラは見えるのですけれども。
そういえば、あなん部長の秘宝館へ行った時のミクシィ日記にて、


>(略)その前に「わんたんや」でワンタンラーメン。
ビラビラ見る前にワンタンをビロビロ食べてやったわ。


という記述があり、「ブホッ!」ときてしまいました。
確かに…という。

『温泉芸者』は、10年前も、今回も驚いてしまいました。
単純馬鹿です。
『新説浦島太郎』は、ただのAVなのですが、浦島太郎のレパートリー溢れる体位の披露に感心させられます。
10年前に観たものと同じだったので、これは一体いつ作られたものなのかと気になってしまいました。
と同時に、町興しとして、この『新説浦島太郎』で流すAVの女の子を、“元アイドルの○○がMUTEKIに!”とか“○○がAV女優へ!”なんていうありがちなニュースと同じ様に“元アイドルの○○が熱海秘宝館内のAVでデビュー!!”という感じで、現役アイドルからの転身の子を狙ってみたら面白いのではないかと思いました。
絶対に足を運ばなければ観られないAVとして、賑わいそうです。
などと全く現実感が無い事を考えながら、Hなゲームが楽しめるフロアへ。
『フレンチポンポン』は射的、『おサスリ弁天』は、目標にお金を当てると、弁天様が持っている巨大チンコの先から水が出て、『珍木馬』は、そのまんまのチンコ木馬。『ラブラブサイクリング』は、2人乗りの自転車を漕いでいると鏡に何かが浮かびます…。
全て体験し、ほとほと疲れて出口へ。
閉館時間に迫っていた為、楽しみにしていたお土産コーナーが終わっていたのが残念でした。
部長にしょんない(静岡弁で、しょうもない、くだらない)物の数々を見て頂きたかった…!!


体にまとわりつく昭和の薄暗い膜を払い、外に出たらば、まだ夏の明るさ。

熱海秘宝館。また来年辺りに行ってもいいかも…なんて思います。


下りのロープウェイを降り、再び熱海駅方面に歩き始めた私達。
初島行きのフェリー乗り場の前を通ると、入口に錨が置いてありました。
錨といえば勿論、船を停めるアンカーです。
ですが、秘宝館帰りの私達には、
「をぉぉぉぉい!!これはどう見てもイキリ立ったチンポだろうがあぁぁぁーーーーー!!!!!」
でありました。
しかも3本の。

ササッと錨の前迄行き、撫でる部長。
しょんないのは秘宝館のお土産でなく、私達だった様です。


関係ありませんが、計らずして初島帰りの、見掛けだけで判断するならば、ちょっと怖い系なお金持ち風の方々の後ろをついて歩く事になった私達。
その方々がコインパーキングに入り、乗って帰って行った車は、何とレクサスのオープンカー。
レクサスのオープンカーなんて初めて見ました。
流石、お金持ちがレジャーに来る場所、熱海です。


走り去るレクサスを目で追い、「私達はエロと貧乏か…。『エロと貧乏』だなんていったら上原美優みたいだな」などと思いながら、日が暮れ始めた熱海銀座へ戻るのでした。


熱海話はまだつづく。


(ラフブロ『ろくでもない思いつき』より転載)

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