5/7 【伊豆長八の漆喰鏝絵】北品川の善福寺

濱マツコ

2010年05月13日 19:28

7日は、北品川の宿に泊まりました。


北品川といえば、旧東海道。

東海道五十三次好きとして、いつかは来てみたかった場所でした。
そして、北品川には入江長八が手掛けた漆喰鏝絵が痛みながらも現存されているお寺があります。

旧東海道沿いに静かに佇む『善福寺』へ行って来ました。

入江長八は、伊豆や江戸に沢山の作品を残した漆喰鏝絵の名工です。
“伊豆長八”と呼ばれ、江戸時代末期から明治時代にかけて活躍しました。

私は、つげ義春先生の『長八の宿』でその存在を知り、過去には漫画のモデルとなった伊豆の宿・山光荘を観に行き、ゆかりのお寺・浄感寺や岩科学校、長八美術館などを観て周り、長八の作品の緻密さ、美しさ、愛らしさにすっかり魅了されて帰って来たのでありました。




ここ善福寺は、側に事務所らしき建物こそありましたが、廃寺の様な雰囲気。
しかし、建築などに詳しい訳ではない一般人にとって、安政7年 (1860年)に建てられた御堂を平成の今観られるのは、非常に有難い事だと思います。
長八の漆喰鏝絵に時代のロマンを感じて、善福寺を後にしました。

東品川にも長八の作品が残っていると知り、次の日には東品川へも向かいました。


つづく。


2010/05/13 19:28
(ラフブロ『ろくでもない思いつき』より転載)

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